仕事人秘録 日本精工名誉顧問、朝香聖一氏(11)
朝香元社長は、欧州勤務を終え日本に戻ってから、経済環境が悪化していたことばかりでなく、組織・体制は10年運営すると制度疲労が起きるということで、また、組織改革・制度改革に取り組まれました。そんな中の2002年6月に日本精工(NSK)の第8代社長に就任されました。
経営には平坦な道はなく、本当に山あり、谷ありの連続で、「経営者は凄い」と私はいつも感じていました。
ちょうど、同時期、私も人事部から広報部の責任者として異動。そこでの最初の仕事が朝香社長(当時)にNSKのグローバル戦略、特に中国戦略を新聞記者さんに語り、大きなスペースで紹介をしてもらうことでした。右も左もわからない状態でしたが、とても良い経験になりました。