ei-san’s blog ー Working Better with Age ー 誰もが生涯活躍の人生を

このBLOGの目的は、「生涯活躍のまち、茅ケ崎つくり、SDGs の実現」のための調査・研究と活動に役立つと考えられる情報を紹介・記録するものです。    具体的には次の3つです。(1)誰もが暮らしやすい茅ケ崎市の実現に関係する情報、(2)誰もが生き甲斐を持ち続けることが可能な茅ケ崎市の実現に関係する情報、(3)多世代の人々が活発に交流することが可能な茅ケ崎市の実現に関係する情報。

より良い社会つくりのためには、分解(破壊)と合成(創造)が必要

2018年11月にお話をお聞きした生物学者福岡伸一さんの持論を思い出します。

外界から孤立した物体の系(例えば宇宙)で生ずる変化では系全体のエントロピーは必ず増大するという「エントロピー増大の原理」に支配されている以上、築き上げたものは崩れ、秩序あるものは無秩序化する。では、何故生物は生きているのか。それは、生物は自分で自分の細胞を「エントロピー増大の法則(熱力学第二法則)」が襲ってくる前に自分でどんどん壊す。壊し続けることで、結果的に常に新しい細胞が生まれる状況を維持している。「1年前の自分と今は別人。人の細胞は実は完全に入れ替わっている」。

このような現象が細胞・分子のレベルに留まらず、人間・コミュニティ・社会でも起きているならば、今後も、宇宙の「エントロピー」は増大し続けるし、人間社会でもいろんな次元で「破壊」と「創造」は繰り返されていく。人間社会で今後も起こる複雑で不安定な状況が、次の社会を生み出していくプロセスとも捉えることができる。

細胞と同じように人間は周囲の人たちとエネルギーも情報も物質もエントロピーも交換しあっている。その関係性が次のレベルである「コミュニティ」に影響を与え、さらに高い次元の「社会」にも影響しあっている。

 

r.nikkei.com