"きれいな"プラスチックゴミを出し、ムダなプラスチックを使わない
日本では、家庭でゴミの分別収集がキチンと行われていると言われています。しかし、よく調べてみると、資源ゴミ集積場では、「汚れたままのペットボトル」―「キャップやラベルがついたままのペットボトル」「中身の残ったペットボトル」「油性ペンで名前など文字が書かれているペットボトル」「コンビニやスーパーのテープが貼られているペットボトル」などや、「汚れたり、異物が混じったプラスチック容器包装」―「スニーカーが混じった容器包装プラ」「味噌や醤油がついた容器包装プラ」「キムチやスイカが入った容器包装プラ」などは「資源ゴミ」として扱えないとのこと(恥ずかしながら、初めて知りました)。つまり、リサイクルできない低品質のゴミとのことです。
じつは、資源ゴミ集積場に運ばれてきた廃プラのうち、プラ製品に再利用できる割合は約5割といわれています。残りの5割は、リサイクルに回されることなく、再び圧縮・梱包し、単なる廃プラの塊になるといいます。この廃プラの塊はひどく汚れてはいませんが、様々な種類のプラ素材が混じっているため、もう一度分別してペレットなどに再利用するのはコストや手間の面でも難しいといいます。これまでは産廃業者に引き取ってもらっていましたが、廃プラは最近、中国をはじめとするアジア諸国が輸入を禁止、制限するようになった影響で日本国内で行き場を失っています。
大人から子供まで、正しいゴミの知識を得て、家庭でのゴミの分別が正しく行われれば、こうしたリサイクルできない廃プラは少なくなり、現在16%のリサイクル率を上げられるといいます。私たちは、もう一度「分別のルール」を理解して、"きれいな"プラスチックゴミを出すとともに、ムダなプラスチックをなるべく使わないようにして、ゴミの発生自体を抑えていく必要があることを知りました。