ei-san’s blog ー Working Better with Age ー 誰もが生涯活躍の人生を

このBLOGの目的は、「生涯活躍のまち、茅ケ崎つくり、SDGs の実現」のための調査・研究と活動に役立つと考えられる情報を紹介・記録するものです。    具体的には次の3つです。(1)誰もが暮らしやすい茅ケ崎市の実現に関係する情報、(2)誰もが生き甲斐を持ち続けることが可能な茅ケ崎市の実現に関係する情報、(3)多世代の人々が活発に交流することが可能な茅ケ崎市の実現に関係する情報。

子どもたちの未来のために、地球温暖化を食い止める本当の行動をしたい

 米・パタゴニア社は日本国内の直営店を閉め従業員を休みにしました。「脱炭素社会に移行し地球を守るような政治家を選ぼう」、そう呼びかけるのが狙いだったといいます。もともと、同社は生物にとって最大の脅威は「気候変動」と考える会社として有名です。同社の使命は「地球を救う」ことで、そのために「ビジネスを営む」と。産業界で気候変動に本気で挑む経営者は層が少ないなか、よくある社会貢献とは位置づけや本気度が違うようです。

 近年の異常気候による世界各地の被害をみれば、環境対応の緊急性や切実さを深刻に受けとめ、行動を起こさなければならないと誰しも思うところです。しかし、実際の動きは鈍いようです。スウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16歳)が「気候危機を深刻に受けとめ、私たちに未来を与えて」と学校に行かない議会前ストで注目され、ツイッターとインスタグラムで活動を発信して影響力を増し、ノーベル平和賞ものとの声も出たことは有名な話です。グレタさん本人が『フィナンシャル・タイムズ』に語ったところでは、「海のプラスチック汚染や、温暖化によって生息地である氷上を失うホッキョクグマに関する映像を学校でみたことが行動の原点」とのこと。気候アクティビストとして、ダボス会議や国連でスピーチを繰り返しても事態が前進しないため、グレタさんは怒っています。「気候変動に関する政府間パネルIPCC)が報告する科学的事実を直視せず、手を打っていない」と、政治家たち批判しています。このような「グレタ現象」は世界的な動きになっているとのこと。ドバイ発のグリーン・ホープファウンデーション、米国で広がるゼロ・アワー……。研修会やデモ行進を通じ環境対策を政府などに迫る組織がZ世代を中心に拡大しています。そう、子どもたちは怒っているのです。

 本業の片手間や罪ほろぼし的な姿勢では、意義あることはできません。例えば、それを使うと空気がきれいになる、そんな製品やサービスを開発し、持続可能な社会に直結するビジネスモデルを創出することが必要です。日本では廃プラスチックによる汚染を防ごうと、ストローやレジ袋、包装の脱プラを進める企業のニュースが目立ちます。できることからスピードをもって行うことは必要ですが、そこで満足しては気候変動の山積みになっている課題の解決は進みません。規制や評判リスクの回避といった受け身でなく、リソースを活用し「環境」にいいことを本業にするくらいの積極性が必要です。 

米誌・MITテクノロジーレビューは2019年3月、テクノロジーで解決すべき十大チャレンジ「Ten big global challenges technology could solve」を特集しました。「安全な自動運転車」や「認知症の治療」など10の技術うち4つの技術が環境関連でした(二酸化炭素(CO2)隔離 Carbon sequestration、送電網規模のエネルギー貯蔵装置 Grid-scale energy storage、海洋の浄化 Ocean clean-up、エネルギー効率の良い淡水化 Energy-efficient desalination)。これらは、とても難しい技術開発テーマですが、地球温暖化を防ぐためには必要なものです。

 「子ども」というシビアなステークホルダーが大人の振る舞いをじっと見ています。地球温暖化・気候変動関連の山積みとなっている課題に対し、私たち大人は掛け声だけでなく、真剣に行動していくことが必要ではないかと思います。そうすれば、困難な課題解決が可能となり、かつ、企業も社会から共感を得て、グローバルな競争力が得られ、真に社会に必要な組織として存続できるものと思います。

 #気候変動 #COP21 #パリ協定2015 #グレタ・トゥンベリ #地球温暖化

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