ei-san’s blog ー Working Better with Age ー 誰もが生涯活躍の人生を

このBLOGの目的は、「生涯活躍のまち、茅ケ崎つくり、SDGs の実現」のための調査・研究と活動に役立つと考えられる情報を紹介・記録するものです。    具体的には次の3つです。(1)誰もが暮らしやすい茅ケ崎市の実現に関係する情報、(2)誰もが生き甲斐を持ち続けることが可能な茅ケ崎市の実現に関係する情報、(3)多世代の人々が活発に交流することが可能な茅ケ崎市の実現に関係する情報。

楽しい、好き、心地よい「場」をみつけ、行動を始めましょう

「コミュニティ」と「健康」の関連を研究している秋山教授は、“感覚や認識としてのコミュニティ”こそが、老年期に向かう人間が安心して幸せに生きていくために重要としています。

 米国・社会学者マッキーヴァーは、コミュニティにとって不可欠なのは、メンバーが①「我々」と思える仲間感覚、②自分に何らかの役割がある感覚、③お互い様で支えあっている感覚、の3つの感覚を共有していることだとしている。秋山教授はヴァーチャルな世界も含め、この“感覚や認識としてのコミュニティ”こそが、老年期に向かう人間が安心して幸せに生きていくために重要としています。

 そして、日本国内でおこっている「コミュニティ必要論」には、【1】 生きがいを得られる居場所としてのコミュニティ、【2】個人も社会も健やかになる「ソーシャルキャピタル社会関係資本)」としてのコミュニティ、【3】不足する地域ケア資源を補う自助や共助の支援など互助の仕組みとしてのコミュニティという3つの視座があると述べています。

 また、日本では2025年には、670万人を超える団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者となり、一人暮らし高齢者は増え続け、また高齢者の5人に1人が認知症になるという試算もあり、明らかに介護や福祉サービスへのニーズが高まると予想されています。そこで、地域に暮らす高齢者たちを見守る機能を強化する施策として、まだまだ知力、気力、体力、そして時間もある前期高齢者が「支える側」として力を発揮することが期待されているようです。 

秋山教授によれば、高齢者あるいはその入り口にいる本人は、コミュニティをどう捉え、どう向き合ったらいいのかに対して、「特段意識せずとも、自分が心地よいと思えること、好きなこと、心が満たされることを入り口に一歩を踏み出せれば、それが一番良い」「趣味、同窓会、生涯学習、地域貢献、アルバイトなど、人の輪に参加するのもいい」「一人で好きなことをするのも良い」さらに、「自分自身と向き合う一人の時間を心地よいものにすることは、先々の人生を生きるために重要になってくる。一人であることは「孤独」と違う」。「一人の時間を過ごしていても、どこかに「仲間がいる感覚」「自分に何らかの役割がある感覚」「誰かに支えられている感覚」を持てるならば、その人には認識としての「コミュニティ」が存在することになる」。

そう、楽しい、好き、心地よい「場」をみつけ、行動を始めることが大切であると感じました。

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定年後のあなたに本当に「コミュニティ」は必要か 人生100年時代、今こそ問い直されるコミュニティの本当の意味(2019.1.28(月) 秋山 美紀:慶應義塾大学 環境情報学部 教授)